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2022年版の「日本の広告費」をさらによく吟味してみると、インターネット広告費における「テレビメディア関連動画広告費」が前年比40%増の350億円と大きく伸びているということがわかった。

このうちのかなりを占めているのが、TVerだとされている。

毎年同じようにこの数字が成長すると仮定すると、数年後にはテレビメディアの広告費を抜く可能性もある。

そしてこのTVerを使ってインターネットという場所で商売をしているのは、ほかでもない「テレビ局」なのである。

この部分の収入が自局の放送収入の減少を補い、売上の全体を底上げしている。

ドラマ『silent』がTVerでの「民放歴代最高」記録を塗り替える443万再生という記録を達成したのは記憶に新しいだろう。フジテレビの好調はこの『silent』をはじめとするTVerでの広告収入が支えたと言っても過言ではない。

しかし、よく考えてみればこの現象は、チームや国を変えながら活躍するスポーツ選手のようなものだ。映像のメインストリームが映画からテレビに移り変わったように、CMの広告収入を得る場所がテレビの地上波からインターネットの配信に変わっただけと言える。

それを一番よく理解しこれからのテレビ局はそこに活路を求めてゆくだろうといち早く察知したのが、テレビ局の優秀なクリエイターたちであった。

だからこそ、自局に残らずともそういったいわゆる「場外」で活躍できるに違いないと確信し、「映像制作の可能性が広がるであろう」ことを予見し、「テレビ局にいなくてもよい」、逆に「いないほうが自由に伸び伸びとできる」と考えた。

それは至極当然なことだ。

「力」と「自信」を蓄えた猛者たちは活路を求め、テレビ局で養ったノウハウを駆使して新しい分野で挑戦するべく次々に独立を遂げていったのである。

#映像の世紀バタフライエフェクト「石油世界を動かした“血”の百年」

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