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インドネシア選挙管理委員会は2月投票が行われた大統領選挙で、現職の国防相のプラボウォ氏が当選したと発表しました。

ただ、ほかの陣営は、選挙に不正があったと主張して憲法裁判所に異議申し立てを行う方針で、今後も混乱が続くと予想されています。

2月14日に投票が行われたインドネシアの大統領選挙は、1か月あまり続いた開票作業が終了し、選挙管理委員会は、日本時間の20日遅く、開票結果を発表しました。

それによりますと、現職の国防相のプラボウォ氏が58.6%の得票率にあたる9621万票あまりを獲得し初当選を果たしました。

次いで、前ジャカルタ州知事のアニス氏が24.9%、前中部ジャワ州知事のガンジャル氏が16.5%の得票率でした。

プラボウォ氏(左)と副大統領候補のギブラン氏(右)

プラボウォ・スビアント氏は72歳。

軍の元最高幹部で、2008年にはみずから政党を結成し、2014年と2019年の過去2回の大統領選挙に立候補しましたが、いずれもジョコ大統領に敗れました。

前回の選挙後は、政権基盤の強化を目指すジョコ大統領から国防相として迎え入れられて関係を強めてきました。

今回の選挙では、ジョコ大統領の長男のギブラン氏を副大統領候補にすえ、新首都への移転など、ジョコ政権が打ち出した政策の継続を訴えました。

一方、対立候補の2つの陣営はそれぞれ選挙運動や投票の過程に不正があったと主張していて、首都ジャカルタでは連日、抗議デモが行われています。

両陣営は、憲法裁判所に異議申し立てを行う方針で、今後も選挙結果をめぐる混乱が続くと予想されています。

プラボウォ氏「国民のために精いっぱい働く大統領に」
インドネシアの大統領選挙で初めての当選を果たしたプラボウォ氏は日本時間の21日未明、首都ジャカルタで勝利演説を行い「インドネシアに繁栄と正義をもたらすためには、ともに協力しなければならない。われわれは異なった意見を尊重しながら結束しなければならない」と述べ、貧困などの社会問題を解決するため国民の結束を呼びかけました。

その上で「すべての国民のために精いっぱい働く大統領になると証明する」と強調しました。

また、選挙戦で現職のジョコ大統領の後継者だとしていたプラボウォ氏は「ジョコ大統領が築いた特に経済分野での強い基盤をいかして国民に成果をもたらすためにすばやく、懸命に取り組む」と述べ、ジョコ大統領の政策を継続する考えを示しました。

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