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亡くなった飼い主の帰りを待ち続けたことで知られる「忠犬ハチ公」の慰霊祭が8日、満開のサクラのもと東京 渋谷駅前のハチ公像の前で行われました。

この慰霊祭は、ハチ公像がある渋谷駅周辺の地元の商店街や観光協会などがハチをしのぶため、毎年開催していて、ことしで89回目を迎えます。

「サクラが咲く暖かい時期」にとハチの命日である3月8日から1か月遅れで開かれていますが、ここ数年はサクラの開花時期が早い傾向が続いたため、ことしは久しぶりの満開のサクラのもとでの慰霊祭となりました。

慰霊祭には、ハチ公像を制作した彫刻家の安藤士さんの家族や渋谷区の長谷部健区長、ハチの生まれ故郷である秋田県大館市の市長らおよそ80人が出席しました。

亡くなった飼い主の帰りを渋谷駅前で待ち続けたハチは、「忠犬ハチ公」として国内外で映画化されるなど海外から訪れる人たちからも人気を集めています。

居合わせた観光客が見守る中、神事が執り行われ、出席者は玉串をささげるなどしてハチをしのびました。

そして、ハチ公像の首に花輪をかけていました。

慰霊祭に出席した安藤士さんの長女、淳子さんは「サクラの花びらが舞う中、慰霊祭ができてよかったです。この先も、ハチ公像が平和の象徴になればいいなと思います」と話していました。

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