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ジェフリー・サックス🗣️
もし合意に達すれば、それはドナルド・トランプのおかげだろう。
🍦バイデンは残念な事だが何年もの間、🇮🇱イスラエルが🇺🇸米国に言った事をただ受け入れてきた。
停戦はとっくに期限切れだ。

もし今停戦が実現すれば、それはもっと早く発動されるべき圧力の結果となるだろう。

これは中東での戦争だけでなくウクライナでの戦争に関しても私達が何度も何度も議論してきた基本的な点である。
米国の外交政策を他国に委ね「我々が決める事は全てウクライナイスラエルが決める」というモットーに従えば米国の利益となる事は達成できないだろう。

また他の国々の真の利益にもならない。それどころか米国を思い通りに利用する事ができる、これらの国の一部の政治家の利益になる事が実現するかもしれない。

平和はあり得る。
イスラエルとの正常な関係は築ける。しかしイスラエルと並ぶパレスチナの国家があってこそ、この地域は真の平和を見出す事ができるのだ。
それが私の大きな希望である。

数日後の停戦は素晴らしいニュースだが、それだけではなく中東の真の平和を願っている。

トランプ大統領が任期開始早々に大成功を収め、数十年ぶりに中東の真の和平を可能にしてくれる事、それ以上に望む事はない。

しかし、その為にはアメリカが独自の外交政策を追求する必要がある。

好むと好まざるとにかかわらず国際法、国連安全保障理事会、国連総会、G20BRICSアラブ連盟イスラム協力機構など全世界が和平を求めているのだ。

トランプ大統領が就任し彼がやると言ったことをやってくれることを心から願っています。

米国を再び主権国家にし自国の外交政策を決定し自国の利益を代表し、中東に平和をもたらすことができるようにしてほしい。

2つの国家が共存する平和を:
パレスチナイスラエルだ。

もしトランプ大統領がそれを実現したら私は真っ先に彼にノーベル平和賞を授与したい。

それは彼の手の届くところにあり、彼が平和の道を歩むことを心から願っている。🐸

#ジェフリー・サックス「トランプのおかげ」

バイデン米大統領とトランプ次期大統領は15日、イスラエルイスラム組織ハマスパレスチナ自治区ガザでの停戦で合意したことについて、ともに自身の功績だと主張した。

合意はバイデン政権による数カ月に及ぶ交渉を経たものだが、トランプ氏の特使が協力し成立した。

バイデン氏は停戦合意の発表で、最終的な合意は昨年5月に自身が示した提案の枠組みをほぼ反映した内容だと指摘した。

記者から、合意成立の功績は自分とトランプ氏のどちらがより評価されるべきかとの問いには微笑みながら「冗談だろう」と回答した。

一方、トランプ氏は、ソーシャルメディアでの声明で、自分が当選していなければこの合意は実現しなかっただろうと述べた。「この壮大な停戦合意は、11月の(大統領選の)歴史的勝利の結果としてのみ実現したものであり、これは私の政権が平和を追求し、全ての米国民と同盟国の安全を確保するための取引を交渉するというメッセージを全世界に送ったものだ」と投稿した。

トランプ氏は中東担当特使に起用するスティーブ・ウィトコフ氏をカタールのドーハに派遣し、停戦交渉に参加させた。ウィトコフ氏は合意に至るまでの最後の96時間の交渉に加わった。

バイデン政権高官は記者とのブリーフィングで、今月5日からドーハに滞在している同政権のマクガーク中東政策調整官と協力して合意実現に貢献したとウィトコフ氏の功績を評価した。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、トランプ氏が停戦合意の履行を担うため、バイデン氏はトランプ氏のチームの関与を望んだと語った。

バイデン氏は、この合意は現政権による数カ月に及ぶ交渉の末に成立したと指摘し、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)ら当局者らに感謝の意を表した。

その上で、合意はその大部分がトランプ次期政権によって実行されることになるとし「ここ数日、われわれは一つのチームとして話し合ってきた」と明らかにした。

ガザ地区への人道支援が急増するとの見通しを示したほか、人質は間もなく家族の元に帰るとも述べた。

バイデン氏は、すでに報じられている合意の概要以外については詳細を明らかにしなかったが、この合意がパレスチナの独立国家樹立の土台を築く可能性があるとの考えを示した。

イスラエルイスラム組織ハマスが15日、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意した。当初6週間の停戦やイスラエル軍の段階的撤退、ハマスが拘束している人質解放、イスラエルが拘束しているパレスチナ人の釈放などが含まれる。

停戦交渉を仲介したカタールムハンマド首相兼外相は、停戦が19日に発効すると発表した。

バイデン米大統領ホワイトハウスで会見し、合意を確認。「この合意により、ガザでの戦闘停止とパレスチナ民間人への人道支援の拡大が実現し、15カ月余りも拘束されていた人質が家族と再会することになる」と述べた。

イスラエルによる正式な停戦合意受け入れには治安閣議と政府による承認が必要で、当局者によると16日に採決が行われる予定。ネタニヤフ政権内ではスモトリッチ財務相ら一部の強硬派が停戦に反対しているものの、合意は承認される見通し。

ネタニヤフ首相はバイデン氏とトランプ次期米大統領に電話で謝意を示し、近くワシントンを訪問する意向を伝えた。

ハマスは声明で、停戦合意はパレスチナの人々にとって「成果」であり「転換点」だと述べた。

合意の第1段階では女性、子ども、50歳以上の男性を含むイスラエル人の人質33人が解放される見通し。

その後、第1段階の16日目までに第2段階の実施に向けた交渉を開始する。第2段階には、残りの人質全員の解放、恒久的な停戦、イスラエル軍のガザからの完全撤退が含まれる見込み。

第3段階では、全ての遺体の返還と、エジプト、カタール、国連が監督するガザの復興開始が想定される。

ガザの路上では停戦合意を祝うパレスチナ人らの姿が見られた。テルアビブでは人質の家族会が声明を発表し、「喜びと安堵に満ちあふれている」と述べた。

15カ月に及ぶ戦闘の停戦に向けた交渉は、米国の支援の下、エジプトとカタールの仲介によって数カ月にわたり行われてきた。バイデン氏の任期終了、トランプ氏の20日の就任間際での合意となる。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアへの投稿で、先の大統領選で自身が勝利していなければ、今回の合意はなかっただろうと主張した。

エジプトのシシ大統領やトルコ、英国、国連などの当局者も合意を歓迎した。

ガザ地区で戦闘を続けてきたイスラエルイスラム組織ハマスは今月19日から6週間、停戦し、ハマスが33人の人質を解放することで合意しました。

ただガザ地区の北部ではイスラエル軍空爆で18人の死傷者が出たと新たに伝えられていて合意どおりに停戦が発効するのか、予断を許さない情勢です。

目次

停戦合意 19日からまずは6週間 人質33人解放も
《合意の詳細》停戦と人質解放は3段階で
ネタニヤフ首相“人質解放 トランプ氏に謝意”
ハマス「たくましさと勇ましい抵抗の結果だ」
ガザ地区南部のハンユニスでは大きな歓喜の声
《解説》停戦合意に至った背景は
バイデン大統領「最も厳しい交渉の1つだった」
トランプ氏 成果を強調「強さを通じた平和を進めていく」
《各国の反応》
ガザ地区の死者は4万6000人超 戦闘の経緯は
NHKプラスで配信】配信期限 :1/23(木) 午前4:12 まで

停戦合意 19日からまずは6週間 人質33人解放も

おととし10月以降、ガザ地区で戦闘を続けてきたイスラエルハマスは15日、今月19日から6週間、停戦し、停戦の期間中にハマス側が33人の人質を解放し、イスラエル側は刑務所に収容しているパレスチナ人を釈放することで合意しました。

これを受けて、ガザ地区南部ハンユニスで避難生活を送る住民からは喜びの声が聞かれ、ガザ地区北部から避難してきたという男性は「この感情は言葉では表せません。ついに私たちの苦しみとこの戦争が終わります」と話していました。

一方、今回の合意についてアメリカのバイデン大統領は演説のなかでトランプ次期政権のチームと連携してきたことを明らかにした上で「次のチームに、中東のよりよい未来のための真のチャンスを引き継ぐことになる。私は彼らがそれを受け止めることを願っている」と述べました。

トランプ次期大統領はSNSに大統領選挙での自身の勝利が合意に結びついたと強調し「私の政権が平和を求め、すべてのアメリカ人と同盟国の安全を確保するために交渉することを全世界に示した」と投稿しました。

またイスラエルのネタニヤフ首相は15日夜、トランプ氏と電話会談してこれまでの支援に謝意を伝え、近くワシントンで会談することを確認したほか、バイデン大統領とも電話会談し、同じく謝意を伝えました。

ハマスSNSに投稿し「ガザ地区の人々との連帯を表明し、侵略を止めるのに貢献したすべての関係者に感謝している」として、仲介国のカタールやエジプトに謝意を示しました。

ただ、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは15日、ガザ地区の北部でイスラエル軍空爆があり、18人が死傷したと伝えていて、合意どおりに停戦が発効するのか、予断を許さない情勢です。

《合意の詳細》停戦と人質解放は3段階で

カタール発表

カタールムハンマド首相兼外相は15日、首都ドーハで会見を行い、イスラエルイスラム組織ハマスが停戦と人質解放で合意したと発表しました。

それによりますと、停戦と人質解放は今後、3段階に分かれて行われ、
第1段階は、今月19日から始まり6週間にわたって停戦するとしています。

停戦期間中にハマスは33人の人質を解放する一方、イスラエルは刑務所に収容しているパレスチナ人を釈放します。また、イスラエル軍ガザ地区の人口が密集する地域から撤退し、住民がそれぞれの地域に帰還できるようにするとしています。

さらにこの間、住民が必要としている人道支援物資の搬入と配布を拡大し、ガザ地区にある医療施設の改修なども行うとしています。

そして、第2段階と第3段階について協議を続け、恒久的な停戦を目指すとしています。

また、双方に対し、これ以上の犠牲を出さないためにも、合意を履行することを強く求めた上で、履行を監視する拠点をエジプトの首都カイロに設置し、仲介役を担ったカタールとエジプト、それにアメリカの合同チームが監視にあたると説明しました。

バイデン大統領の説明

バイデン大統領はホワイトハウスでの演説で、3つの段階からなる停戦と人質解放の合意の詳細について説明しました。

それによりますと第1段階は停戦期間を6週間とし、この間にイスラエルガザ地区の人口密集地域から軍を撤退させるということです。これにより、避難しているガザ地区の住民が元の居住地に戻ることができるほか、人道支援の増加につながるとしています。

また、イスラエルは刑務所に収容しているパレスチナ人数百人を釈放するということです。

これに対してハマスは人質のうち、女性や高齢者、それにけがをしている人などを解放するとしています。この6週間のうちにイスラエルは第2段階としての恒久的な停戦、すなわち最終的な戦闘の終結に向けて協議します。

第2段階ではガザ地区からすべてのイスラエル軍が撤退するのに対し、ハマスイスラエル軍の男性兵士を含む残りの人質を解放し、一時的な停戦は恒久的な停戦になるとしています。

そして、最後の第3段階では、ハマスは死亡した人質の遺体を引き渡し、ガザ地区の復興計画が始まるということです。

ネタニヤフ首相“人質解放 トランプ氏に謝意”

イスラエル首相府の発表によりますと、ネタニヤフ首相は15日夜、アメリカのトランプ次期大統領と電話会談し、人質の解放に向けた支援と、数十人の人質とその家族の苦しみを終わらせることを手助けしてくれたことに謝意を伝えました。

ネタニヤフ首相はアメリカはイスラエルと協力しガザ地区が再びテロの温床にならないようにする」としたトランプ氏の発言を称えた上で、近くワシントンで会談することで一致したということです。それからネタニヤフ首相はバイデン大統領と電話会談し、人質の解放で進展があったことに謝意を伝えました。

また、停戦合意の発表を受けてイスラエルのヘルツォグ大統領は15日、会見を開き「私たちはいま重大な局面にいる。イスラエルの議会と内閣に停戦合意を受け入れ、承認するよう求める」と述べました。

そのうえで「安全保障上の利益とイスラエル国民全員の安全を守るためには、あらゆる外交や安全保障の手段を活用しなければならないことは明らかだ。最後の1人まで早急に帰国させる」と述べ、すべての人質が帰国するまで全力を尽くす考えを示しました。

ハマス「たくましさと勇ましい抵抗の結果だ」

イスラム組織ハマスは15日、SNS「停戦の合意は15か月以上にわたるガザ地区での偉大なパレスチナの人々のたくましさと勇ましい抵抗の結果だ。解放と帰還というわが民族の目標を達成するための敵との戦いにおける節目となるものだ」と投稿しました。

そのうえでガザ地区の人々との連帯を表明し、侵略を止めるのに貢献したすべての関係者に感謝している」として、仲介国のカタールやエジプトに謝意を示しました。

ガザ地区南部のハンユニスでは大きな歓喜の声

ガザ地区南部のハンユニスでは、15日夜電気が通っているテントに大勢の人たちが集まり、停戦協議のニュースを伝える中東のテレビ局の放送を固唾をのんで見守っていました。

NHKガザ事務所のカメラマンが撮影した映像では、イスラエルハマスが停戦と人質の解放で合意したと伝えられると、人々が大きな歓喜の声を上げたり指笛を鳴らしたりして、喜ぶ様子が見られました。

ガザ地区北部から避難してきたという男性は「この感情は言葉では表せません。ガザ地区は喜びでいっぱいです。ついに私たちの苦しみとこの戦争が終わります」と話していました。

別の男性は「停戦はうれしいですが、これまでに犠牲になったりけがをしたりした人たちのことを思うととても悲しいです」と話していました。

エジプトに避難の住民からも喜びの声

エジプトに避難しているガザ地区の住民からは喜びの声が聞かれました。ガザ地区と境界を接するエジプトにはおととし10月にイスラエルハマスの戦闘が始まって以降、10万人近い人が避難しているとされています。

停戦合意の発表直後の15日夜、首都カイロにある避難者が多く集まるレストランを訪れると、お祝いとしてお菓子がふるまわれていたほか、客や店員が音楽にあわせて拍手をするなどして喜ぶ様子が見られました。

ガザ地区に夫などが残っているという女性は「どれだけ平和がうれしいか言い表すことができないくらい幸せです。家族に再会し、自宅に戻り、ふるさとの風を感じたいです」と話していました。

また、現在はカイロでレストランの経営に携わる男性は「ガザ地区にいる家族が生きているかどうか毎日、不安でいっぱいでした」と停戦合意を歓迎する一方、ガザ地区への帰還については「何も残っていないガザに戻るのは難しいです」と話していました。

エルサレム市民から歓迎する声 複雑な心境の人も

イスラエルハマスが停戦と人質の解放で合意したことについて、エルサレムでは市民から歓迎する声が聞かれました。

40代の弁護士の男性は、「1年以上、戦い続けてきても何も達成できなかった。合意に至ったのは適切で、双方にとってよいことだと思う。6週間の停戦ではなく、すべてを終わりにしてもらいたい。もうたくさんだ」と話していました。

17歳の学生は「交渉相手のハマスはテロリストであり、信用できないが、トランプ氏をはじめ世界が見ているので、合意が守られることに期待したい」と話していました。

一方、友人がハマスに殺害されたという20代の女性は、「人質が戻ってくるのはうれしいが、テロリストと交渉し、屈しているようでもあり、つらくもある」などと複雑な胸の内を語っていました。

《解説》停戦合意に至った背景は

エルサレム支局 田村佑輔支局長

Q.今回、イスラエルハマスが停戦と人質解放の合意に至ったと発表。現地の受け止めは?

A.報道を受けて、ガザ地区で死の危険と隣り合わせの毎日を送ってきた住民からは、喜びの声が上がっている。イスラエル側の市民からも人質の解放がようやく実現するため歓迎する声があがっているが、停戦が守られ、すべての人質が解放されるまで予断を許さないとして慎重な見方もある。

合意に至った背景にはハマスを取り巻く環境がここ最近で大きく変化し、一定の譲歩を迫られたことが背景にある。ハマスは1年以上にわたってイスラエル軍ガザ地区からの撤退と完全な停戦を保証するよう強硬に要求してきた。シンワル最高幹部が殺害され、ハマスへの連帯を示してイスラエルへの攻撃を続けていたレバノンヒズボラが停戦に合意したことで、ハマスが孤立化を深め、これまでより譲歩する姿勢を示していると報じられている。

また、アメリカのトランプ次期大統領の存在も大きかったと言える。今月20日に迫る就任を前に、合意の実現に意欲を示し、ハマスに圧力をかけるとともに11日には特使をイスラエルに派遣してネタニヤフ首相に直接、働きかけていた。イスラエル国内では強硬な姿勢を維持し続けるネタニヤフ首相への批判も強まっていて、イスラエルとしてもこうした国内外の意見を無視できなかったとみられる。

Q.停戦は守られるのか。

A.停戦が守られるか、決して楽観はできない。おととし11月から12月にかけて7日間続いた、戦闘の休止の期間には、人質の解放が順調に進まず、少しずつ休止の期間を延長する綱渡りとも言える状態が続いた。停戦期間中はハマス側が段階的に人質を解放することで停戦が続くものとみられるが、合意が確実に守られるかは予断を許さない状況だ。今回合意した6週間の停戦を守り、恒久的な停戦につなげることができるかが焦点となる。

国際部 澤畑剛デスク

Q.なぜ今、イスラエルハマスは停戦合意に至ったのか?

A.バイデン政権によるいわば最後の仲介努力に加えてトランプ次期大統領が加わったことが大きいと思う。連携して、トランプ氏の就任日である20日までに合意するよう強く働きかけていた。

バイデン氏とトランプ氏は政策面で全く意見が異なるが、ガザ地区の対応では同じ考え方だった。とくにトランプ氏は就任前だがカタールの協議に特使を派遣し、ハマスに対してはみずからが就任するまでに人質を解放しなければ、「大きな報いを受ける」と、圧力をかけていた。

ガザ地区の死者が4万6000人を超え、アメリカから強まっていたいわば2重の圧力をイスラエルハマスは無視できなかったといえる。

Q.ガザ地区の停戦が結ばれたことで、中東情勢にはどのような影響を与えるか。

A.中東ではおととし10月に始まったガザ地区の戦闘がレバノン、イエメン、そしてイランへと次々に飛び火した。各地でイランの支援を受ける勢力がハマスとの連帯を掲げてイスラエルとの戦闘に踏み切ったため。それだけに地域紛争の発端となったガザ地区で戦火が止めば、情勢は沈静化に向かう転換点になる可能性はある。

一方、イラン側はこの10年あまり各地で勢力を拡大し、イスラエル包囲網を築いていたがイスラエルによる激しい攻撃で後退を余儀なくされた。シリアのアサド政権の崩壊もこの延長上にあると言って良く、中東のパワーバランスはこの一年余りの紛争で、大きく塗り変わったと言える。まずは停戦合意を着実に実施し、深刻な人道危機に苦しむガザの人々に一刻も早く食料や医薬品を届けることが急務となっている。

バイデン大統領「最も厳しい交渉の1つだった」

アメリカのバイデン大統領は15日、ホワイトハウスで演説し、イスラエルハマスが6週間、停戦することなどで合意したことについて「これは、私がこれまで経験した中で最も厳しい交渉の1つだった。ガザ地区での戦闘は停止し、まもなく人質は家族のもとに戻る」と述べて歓迎しました。

そして今後6週間のうちに、恒久的な停戦に向けて必要な協議が行われるとして期待感を示した上で、協議に6週間以上かかる場合、停戦は継続すると説明しました。

また「今回の交渉は私の政権のもとで進展したものだが、合意の大部分は次の政権が実現することになる。ここ数日、われわれは1つのチームとして話してきた」と述べて来週20日に発足するトランプ次期政権のチームと連携してきたと明らかにしました。

その上で「われわれは次のチームに、中東のよりよい未来のための真のチャンスを引き継ぐことになる。私は彼らがそれを受け止めることを願っている」と述べました。

トランプ氏 成果を強調「強さを通じた平和を進めていく」

アメリカのトランプ次期大統領は15日、SNSに、去年11月の大統領選挙での自身の勝利が合意に結びついたという認識を示した上で「私の政権が平和を求め、すべてのアメリカ人と同盟国の安全を確保するために交渉することを全世界に示した」と投稿し、自身の成果だと強調しました。

そして「この合意を受けて、私の国家安全保障チームは、イスラエルや同盟国と緊密に協力し、ガザ地区が2度とテロリストにとっての安全な避難場所にならないよう引き続き、取り組む。われわれはこの地域全体で強さを通じた平和を進めていく。これは、アメリカ、そして世界にとって、すばらしいことの始まりにすぎない」としました。

バイデン政権の高官「トランプ次期政権の協力 重要だった」

アメリ国務省のミラー報道官は15日、NHKの単独インタビューに応じ、イスラエルハマスが合意に至った背景について「トランプ次期政権も交渉に参加し『われわれも合意内容を支持する。アメリカを信頼してほしい』と言ったことが重要だった。それが、最終的に当事者たちが合意を受け入れるための重要な要因だったと考える」と明らかにしました。

そして、今後、トランプ次期政権がどのようなかたちで協議を進めていくかは分からないとしていますが、今回の合意内容については次期政権も支持していると強調しました。

ミラー氏は「きょうは重要な第一歩だ。ただ、結局のところ、恒久的な停戦になるかにかかっている。その過程では厳しい協議や困難な交渉が伴うだろう」と述べ、恒久的な停戦の実現にはアメリカ政府が働きかけを続けることが欠かせないという考えを示しました。

《各国の反応》

エジプト大統領「人道支援を加速させることが重要」

仲介国のエジプトのシシ大統領は15日、自身のSNSに「1年以上にわたる懸命な努力の末、停戦合意に達したことを歓迎する。この合意とともに、2国家解決による持続的な平和が達成されるまで、現在、壊滅的な状況下にあるガザの人々への人道支援を加速させることが重要だ」と投稿しました。

また「エジプトはパレスチナの人々の正当な権利をこれからも守っていく」としています。

フランス大統領「政治的な解決が必要」

フランスのマクロン大統領は15日、SNSに投稿し「15か月に及ぶ不当な苦しみを経て、ガザの人たちにははかりしれない安心感がもたらされ、人質とその家族には希望がもたらされた」として合意を歓迎しました。

そして、停戦合意は尊重されなくてはならないとした上で、「人質は解放されるべきで、ガザの人々は支援を受けるべきだ。政治的な解決が必要だ」と強調しました。

ドイツ首相「戦争の恒久的終結 人道状況改善への扉開くものだ」

ドイツのショルツ首相は15日、SNSに「よいニュースだ」と投稿して歓迎した上で、合意が着実に履行されるよう期待感を示しました。その上で、「この停戦は戦争の恒久的な終結ガザ地区の劣悪な人道状況の改善への扉を開くものだ」として、ガザ地区での戦闘の終結と人道状況の改善のための取り組みを続ける考えを強調しました。

英首相「切実に待ち望んでいたニュース」

イギリスのスターマー首相は声明を出し「何か月にもわたる流血、そして数え切れないほどの命が失われた末に、これはイスラエルパレスチナの人々が長い間、切実に待ち望んでいたニュースだ」として、人質の解放に期待を示すとともに、この停戦をガザ地区への人道支援の大幅な増加につなげる必要があると強調しました。

その上で「われわれはイスラエルパレスチナの人々にとって永続的な、よりよい未来をいかに確保するか、注視しなければならない。その基盤となるのはイスラエルの安全・安定とともに、パレスチナ国家の主権と発展を保証する、2国家共存による解決だ」と呼びかけました。

官房長官「合意成立を歓迎 誠実かつ着実な履行求める」

官房長官は午前の記者会見で「合意が当事者間で成立したことをわが国として歓迎する。わが国が求め続けてきた人道状況の改善と事態の沈静化に向けた重要な一歩だ。合意達成に尽力したすべての関係者の努力を評価するとともに当事者に対し合意の誠実かつ着実な履行を求める」と述べました。

その上で「引き続き関係国や国際機関と緊密に意思疎通を行いながらガザの人道状況の改善や復興、統治に関する国際的な努力に積極的に関与するとともに『2国家解決』や長期的な地域の平和と安定の確立に向けた外交努力を重ねていく」と述べました。

国連事務総長「最優先事項は苦しみを和らげること」

停戦合意の発表を受けて国連のグテーレス事務総長は15日、国連本部で会見し「私たちの最優先事項はこの紛争によって引き起こされた途方もない苦しみを和らげることだ」と述べ、ガザ地区への人道支援の拡大を急ぐ考えを示しました。

そのためには「この合意によりガザ地区での支援物資の輸送を妨げている安全保障上や政治的な障害が取り除かれることが不可欠だ」と述べ、すべての当事者に停戦合意の完全な履行を求めました。

また「今回の合意は重要な第一歩だ」としながらも「占領を終わらせ、イスラエルパレスチナが平和と安全のうちに共存する2国家解決を実現することは、依然として緊急の優先事項だ」と強調しました。

ガザ地区の死者は4万6000人超 戦闘の経緯は

パレスチナガザ地区でのイスラエルイスラム組織ハマスの戦闘はおととし10月7日のハマスの奇襲攻撃をきっかけに始まりました。

ハマスイスラエルに対して大規模なロケット攻撃のほか越境攻撃を仕掛け、およそ1200人を殺害したほか、人質としておよそ250人をガザ地区に連れ去りました。

これを受けてイスラエル軍ハマスの壊滅と人質の解放を掲げてその日のうちにガザ地区での軍事作戦に乗り出します。

激しい空爆を行うとともにガザ地区を完全に封鎖して電力などの供給も止め、水や食料も不足する中、人道状況が急速に悪化していきます。

10月下旬にエジプトとの境界にあるラファ検問所が開放され、支援物資の搬入が始まる一方、イスラエル軍ガザ地区での地上作戦に踏み切ります。

11月にはハマスの重要な拠点になっているとして地区最大の病院「シファ病院」に突入するなど作戦を拡大し、国際社会から人道危機への懸念が高まります。

11月下旬にカタールなどの仲介で戦闘の休止が実現し、7日間の休止期間に人質105人が解放され、イスラエル側も刑務所に収容していたパレスチナ人240人を釈放しました。

軍事作戦を再開したイスラエル軍ガザ地区の北部に続き、中部や南部で地上作戦を進め、避難者が集まる学校なども空爆の被害が相次ぎます。

イスラエル軍は去年5月には多くの住民が避難していた地区の最も南のラファで地上作戦を始め、エジプトの境界沿いに広がる緩衝地帯「フィラデルフィ回廊」を制圧し、支援物資の搬入の拠点となっていたラファ検問所も閉鎖されます。

こうした中、アメリカのバイデン大統領はガザ地区での停戦に向けて3段階からなる新たな提案を発表し、断続的に協議が続けられました。

しかし、イスラエル側が「フィラデルフィ回廊」などでの軍の駐留の継続を求めたのに対し、ハマス側は完全撤退を求め、協議は難航します。

そして、去年7月にイランの首都テヘランを訪れていたハマスのハニーヤ最高幹部が殺害されたのに続き、去年10月には、イスラエル軍ガザ地区南部で行った作戦によって、強硬姿勢を貫いてきた後任のシンワル最高幹部も殺害されました。

こうした中、去年11月にはハマスに連帯するレバノンイスラムシーア派組織ヒズボライスラエルの停戦が成立します。

さらに先月8日には、ヒズボラと同じくイランが支援するシリアのアサド政権が崩壊しました。

シリアからの補給路が断たれ、ヒズボラの弱体化が鮮明となる中、ハマスの孤立化が一層、深まりました。

今月20日に就任するアメリカのトランプ次期大統領は選挙戦でガザ地区の戦闘を終わらせると強調し、ハマスに対し、みずからの就任までに人質を解放しなければ「大きな報いを受ける」などと警告していました。

ガザ地区での死者は1年3か月以上におよぶ戦闘でこれまでに4万6000人を超え、子どもを含む多くの住民が犠牲になっています。

アメリカのバイデン政権の高官がNHKの単独インタビューに応じ、イスラエルイスラム組織ハマスが6週間、停戦することなどで合意したことについて、来週発足するトランプ次期政権の協力が、当事者が合意を受け入れるうえで重要だったと明らかにしました。

アメリ国務省のミラー報道官は15日、NHKの単独インタビューに応じ、イスラエルハマスが合意に至った背景について「トランプ次期政権も交渉に参加し『われわれも合意内容を支持する。アメリカを信頼してほしい』と言ったことが重要だった。それが、最終的に当事者たちが合意を受け入れるための重要な要因だったと考える」と明らかにしました。

そして、今後、トランプ次期政権がどのような形で協議を進めていくかは分からないとしていますが、今回の合意内容については次期政権も支持していると強調しました。

ミラー氏は「きょうは重要な第一歩だ。ただ、結局のところ、恒久的な停戦になるかにかかっている。その過程では厳しい協議や困難な交渉が伴うだろう」と述べ、恒久的な停戦の実現にはアメリカ政府が働きかけを続けることが欠かせないという考えを示しました。

今回の画期的停戦合意は、11月の歴史的勝利あればこそ実現した
それは私の政権が平和を追求し、すべてのアメリカ、そして友邦国の国民の安全を確保することを世界に発信するものである
アメリカとイスラエルの人質が帰国し、家族や愛する者たちと再会することをうれしく思う

この合意に伴い、わが国家安全保障チームは中東担当特使スティーブ・ウィトコフの努力のもと、イスラエルおよび同盟諸国と緊密に協力し、ガザが二度とテロリストの温床にならぬよう尽力する
わが国は今回の停戦を土台に、歴史的アブラハム合意をさらに拡大し、地域全体で力を通じた平和を推進する
これはアメリカ、そして世界にとって輝かしい未来の開始点である

我々はホワイトハウスにいなくても、多くを達成してきた
考えてみてほしい
私がホワイトハウスに戻り、わが政権が承認され、アメリカにさらなる成功をもたらすなら、いかに素晴らしいことか

イスラエルイスラム組織ハマスとの停戦合意が発表された後、夜から16日未明にかけパレスチナ自治区ガザを攻撃、当局によると、パレスチナ人71人が死亡し、少なくとも200人が負傷した。

一部のガザ住民はソーシャルメディアへの投稿で、イスラエルが停戦発効までの数日間に攻撃を強化する可能性があるとして、パレスチナ人に細心の注意を払うよう呼びかけた。

国連と赤十字は停戦合意を受け、援助活動の規模を拡大の準備をしている。

イスラエルのネタニヤフ首相は16日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意について、イスラム組織ハマスが一部の項目に違反しており、イスラエル政府による停戦合意の承認が遅れていると非難した。

声明でハマスが、調停国やイスラエルと達した合意の一部に違反し、土壇場で譲歩を迫ろうとしている。ハマスが合意の全ての項目を受け入れたことを調停国がイスラエルに通知するまで、イスラエル閣議は招集されない」と述べた。

イスラエルによる正式な停戦合意受け入れには治安閣議と政府による承認が必要で、当局者によると16日に採決が行われる予定となっている。

ネタニヤフ政権の強硬派は、閣僚の過半数が支持すると見込まれている停戦合意を阻止しようとしている。スモトリッチ財務相ハマスが敗北するまで戦争を全面的に再開する場合にのみ、自らの党は政権にとどまると述べた。極右のベングビール警察相も、停戦合意が承認されれば政権から退くと警告している。

ハマス幹部は16日、仲介者が15日に発表した停戦合意にコミットしていると表明した。

イラン革命防衛隊は16日、パレスチナ自治区ガザでの停戦について、「パレスチナにとって明確で偉大な勝利であり、シオニスト政権(イスラエル)にとってはより大きな敗北」だと表明した。

抵抗勢力について「依然として活発で強力だ」と指摘。「新たな戦争と犯罪」に立ち向かうため即応態勢を維持しているとし、イスラエルによる停戦合意違反に警告を発した。

また、イランの最高指導者ハメネイ師は、パレスチナ抵抗勢力のほか、イランが支援する「抵抗の枢軸」がイスラエルを「退却」させることに成功したとⅩに投稿した。

#シリア(エルドアン

#中東(250116)

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