【資格試験、合格体験談に潜む落とし穴】
— 高野泰衡@加藤ゼミナール・司法試験予備試験講師 (@YasuhiraTakano) December 27, 2025
近年、司法試験をはじめとした資格試験の合格者がSNSで体験談や勉強法を発信するのをよく見かけます
リアルな経験に基づいた情報は、受験生にとって大きな刺激となり、役立つヒントが得られることも少なくありません
しかし一方で、注意すべき点もあります…
【資格試験、合格体験談に潜む落とし穴】
近年、司法試験をはじめとした資格試験の合格者がSNSで体験談や勉強法を発信するのをよく見かけます
リアルな経験に基づいた情報は、受験生にとって大きな刺激となり、役立つヒントが得られることも少なくありませんしかし一方で、注意すべき点もあります
特に気をつけたいのは、
「〇〇は絶対ダメ・無駄!」
「△△しなければ合格できない」
「□□だけで合格できる」といった強い言い切り型のアドバイスです
こうした主張には、以下のような落とし穴が潜んでいます
・たまたまその合格者に合っていただけで、万人に有効とは限らない
・再現性がないため、同じ方法を真似してもうまくいかない可能性が高い
・合格直近の印象深い勉強法ばかりが語られ、長期的なプロセスが抜け落ちている
・SNS上では話を盛っているケースもあり、実際の勉強量や工夫が伝わっていないつまり、合格者の声は「ヒント」にはなっても、そのまま「正解」になるとは限りません
大切なのは、自分自身の特性や生活リズム、学習環境を踏まえたうえで取捨選択し修正することです合格者の体験談をうまく活用するためのチェックリストをあげておきます。参考にしてください
《合格者体験談 活用チェックリスト》
① その方法は自分の生活リズムに合うか?
→ 社会人受験生と学生では、再現性が異なります
② 短期的な工夫か、長期的な習慣か?
→ 「直前期だけ有効」な方法を日常に持ち込むことは適切でない場合がある
③ なぜその方法が有効だったのか説明できるか?
→ 理由を説明できないのは、その方法の本質を理解していないからであり、表面的に真似しても効果が薄い
④ 他の合格者も似た方法を使っているか?
→ 複数人に共通している方法は、再現性が高い傾向がある
⑤ 自分の学習スタイルに照らして試せそうか?
→ いきなり全面採用するのではなく、まずは一部で試して、自分に合っているか否かを確認するSNSの合格体験談は、正しく使えばモチベーションアップや新しい視点の獲得につながります
ただし、無批判に飛びつくのではなく、上のチェックリストを通して取捨選択や自分に合うように修正することで、最適化された試験対策に近づいていくでしょう
#勉強法