2007-12-16 ■ 哲学 哲学 『王道の研究』 P274 始にも説いた様に、人間の生命は各種の欲望となって現れるが、その複雑極まりない欲望をそれぞれ放縦にすれば、人間は直に破滅してしまう。 そこで真生の力、即ち誠は能くそれ等の卑小な欲望を調節して、より勝れた大きい欲望に展開してゆく、箇のはたらきを誠と謂う。所謂人心はその前者であり、天理は後者である。誠が大丈夫の気概熱情を帯びて発する時、之を血誠と謂う。