https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

【古典個展】立命館大教授・加地伸行 知事よ、大阪の“劣化”と戦え

すると、B教育長は、なんとこう答えたのである。「それなら講師登録してください」と。A氏も私も唖然(あぜん)とした。

 この教育長はもう退職しているが、橋下徹大阪府知事の改革に対して「荒っぽい案」と批判していた。相い変わらず分かっていない。

 橋下知事は〈公〉を第一としている。大阪の劣化とは、公や歴史の誇りを持たず、〈私〉に偏るところにある。いわば、橋下知事を頂点とする改革派は公を前面に、抵抗派は私を前面に出しての全面対決という構図か。

抵抗して文句を言っている人たちは、有り体に言えば、予算を削られる、つまりは自分たちが貧しくなるということが納得できないと言っているのである。そういうのは、昔からあるので気にするな。『論語』憲問篇はこう言っている。「貧(まず)しくして〔しかしそれに耐(た)えて〕怨(うら)みなきは〔なかなか〕難(かた)し」と。