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齋藤孝の「3分間」アカデミー セッティング・バージョン その2 手のひらに負荷を、肩甲骨に天使の羽を

誰でも仕事で疲れることはある。毎日クタクタという人も少なくないだろう。おかげで能率が上がらず、成果も出ず、ますます疲れるという悪循環に陥る…。よくあるパターンだ。

だが、ちょっと冷静に考えてみていただきたい。多くの場合、その疲れは身体的なものというより、心理的なもの、精神的なものだろう。平たくいえば、やる気のある仕事なら疲れも忘れてがんばれるが、やる気のない仕事は最初から疲れる。つまり「気」の流れに大いに支配されているわけだ。

では、どうすれば「やる気」になれるのか。もちろん、もともと好きな仕事であるとか、自分で立てた企画であるといった事情があれば、必然的に前向きになれるはずだ。しかし、世の中はそういう仕事ばかりではない。むしろ自らを無理やり奮い立たせることが多いだろう。

そこでポイントになるのが、その仕事を誰とやるのかということだ。メンバーやリーダーが代わることによって、仕事のやり方もさることながら、チームの空気までガラリと変わることがある。あるいは「この人と話をしていると元気になる」とか、「できないと思っていたことができる気がしてきた」といったこともある。これはまさに、「気」の流れが変わった状態だ。