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田原総一朗の政財界「ここだけの話」渡辺喜美 自民離党の裏にあるもの

 ところが福田前首相は、内閣改造で渡辺氏をはずした。私は渡辺氏に「よほど福田首相に嫌われているんだね」と言うと、彼は違うという。「僕をはずせといったのは、幹事長(当時)の麻生さんだ。彼は過激派ははずせと言った。過激派は僕一人しかいないからね」

 このあたりから彼は反麻生だった。麻生さんは行政改革に反対なのだ。“新生抵抗勢力”というように渡辺氏は言っている。

 何が言いたいかというと、個々の政策を国民が判断して、いい悪いと言っているのではなくて、麻生首相のやることはなんでもだめだと言っているのである。

 つまり麻生首相は早く辞めろということを示している。なぜ麻生首相がこれほど嫌われたかというと、まさに渡辺氏の理解と重なってくる。国民は2度、3度とだまされた。選挙をやると思っていたら景気対策が大事だという。景気対策をやると思ったらやらないで翌年に回した。

 結局麻生内閣は、連綿と政権の座に居続けたいだけではないか、ということが国民にわかってしまった。それで麻生首相の支持率がどんどん落ちている。これからも落ちるだろう。

 ただ、麻生首相はもっと選挙を先延ばしにしたいと思っているかもしれない。しかし延ばせば延ばすほど惨敗するだろう。第一、3分の2の再可決が通らない可能性もある。そうなれば自民党も破綻だろう。