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中川財務相が象徴する、日本政府の統治能力欠如

最も批判が集中しているのは、政治家や官僚が日々悪化する国民生活の現状とは意識が懸け離れており、深刻化する経済問題に対して無為無策のように見える点だ。

「ケインズ主義とマネタリズムの時代を経て、日本は今、運命主義という新たなパラダイムを試しているようだ。そして、世界で起きていることが日本にどのような影響を及ぼそうとも、それに対応しようという動きは皆無に等しい」。

小泉政権は公共事業の削減を進め、内需の縮小にあまり配慮せず、輸出依存の経済成長を推し進めた。

野村総合研究所のリチャード・クー主席研究員

我々は新しいモデルを見いださなければならない

短期的には、景気刺激策の効果はほかの国よりも早く表れる可能性がある

小泉政権時代に公共事業予算を削減したことで、多くのインフラ整備事業が先延ばしにされているが、そうした事業は比較的容易に実施可能だからだ。