https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

【2030年】第1部 働く場所はありますか(8) 会社に代わるもの 日本が背負った「宿命」

「あのころは『就職』というより『就社』という意識が強かった。終身雇用に身をゆだね、福祉や娯楽まで会社からすべて享受するのが普通だった。何もかも失った感覚だった」

 「山一のように大きな会社になると、自分のやりたいことはなかなか見つからず、どうしても組織の歯車になってしまう。それでも再就職先をみると、個人的なスキルや人脈を持っている人間が強く、別の分野へ行っても活躍している。われわれは組織人になりすぎていたのかもしれない」

 「私は両親に『いい大学を出て、いい会社に』と言われて早稲田を卒業しました。それでも最初の会社はつぶれるし、今の会社も働きがいは見つけられない。それは自分にやりたい仕事もスペシャリストの要素もなかったからです。だからこそ娘たちには働く楽しさを、喜びを早い時期から考えてほしいと願うんです」

「20年後には会社のバッジを誇らしげに付けているような人はいなくなるでしょうね」