船が壊れるような大きな波が襲ってくる荒波の中では、ボート型の救命艇は無力で、人命を救うようなことはできないのだ。
そこで十数年前から登場してきたのが、自由落下式の救命艇である。カプセルというか宇宙船のようなボートになっていて、乗員が乗り込んで海に落下して着水し、どんな波の中でも安全なように造られているのだ。
いい仕事をしている企業があって日本の健全性が保たれている。素晴らしい人たちが日本の隅々にいるのだ。
こんな中小企業力、現場力、素晴らしい日本人の特性を生かすのが経営力だと思う。
「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」を企業精神として育んでいくことこそが信貴造船所のあるべき姿であり、そのことが企業としての存在価値、如いては社会における存在価値であると考える。