2009-08-05 ■ 政治 政治 問われるもの:’09衆院選・選択を前に/8止 東京大大学院教授・姜尚中氏 自民、社会の両党を中心とした「55年体制」は、冷戦構造に合わせた仕組みだ。冷戦が終わり、反共を最大の存在理由とした自民党の役割も終わった。 55年体制に代わる何かを探す過渡期にある今 政治家は、前例踏襲が常の「官僚政治」を超えてリーダーシップを発揮する時期に来ている。 今の状況は、混乱が収れんしていくための「生みの苦しみ」でもある。自民も民主も党内に異なる考え方が同居し、まとめにくい状況だ。