新生星組の見どころのひとつは何といっても、柚希礼音、夢咲ねね、凰稀かなめのスリートップのゴージャスな並びだ。3人ともにすらりと背が高く、目を惹き付けるスタイルの持ち主という点は共通しているが、役者としての個性はそれぞれに違う。
夢咲ねねには、いかにも「イマドキの娘役」らしい不思議な雰囲気がある。したがって、夢咲演じるヒロインのキハは、数奇な運命を背負いながらも、等身大に悩み恋するひとりの女性である。
柚希礼音の輝きが「紅い太陽」とすれば、さながら凰稀かなめは「蒼い月」の輝きだ。
そんな凰稀演じるヨン・ホゲは、物語の後半、自らの狂気のとりこになり、滅びゆく姿こそが圧倒的に美しい。
物語の冒頭で若き王子タムドクが歌う、星組バージョンで新たにつくられた曲「蒼穹の彼方へ」がいい。
「鷹よ 羽ばたけ 爪を隠さずに」
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20081019#1224398860
- 作者: 中本千晶
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/03
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