回復の兆しは見られるものの、日本はまだまだ不況と言われています。この不況の要因は何か、と問われると、行きすぎた金融資本主義のつまずき、アメリカによる消費の先食い等、アメリカにその要因があると考えている人が今なお少なくないようです。
確かに金融的な視点だけで言えば、その通りでしょう。
ただし産業的な視点から言えば
日本が気づかなければいけないことは、日本が今、追い詰められているということです。どこからか、といえば、中国からです。
ノーブランドだからまだ多くの人はなかなか気づくことができなかった。しかしすでに、多くの業界がその中国の勢いに押されていました。
おそらくこの不況というのは、戦後の日本経済が初めて直面した、社会構造、産業構造の転換点であり、国の方向性を決める大きな岐路に来ている、ということの現われなのかもしれません。
これからどうするのか。日本が問われているのは、その難しい舵取り、なのです。