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上院外交委員会でのガイトナー財務長官の証言要旨

 20カ国・地域(G20)は現在可能な最善の選択肢だ。完全ではない。

 有効性を損なわずに拡大することはできない。中核メンバーを安定して維持したい。

 消費者が負債を削減し、基本的な家計予算のバランスシートに一段と持続可能な基礎を築くまでにしばらく時間がかかるだろう。

 中国は米国にとって経済的に非常に重要だ。中国市場が一段と開放されることを望む。中国国内や世界各地で中国と競争している米企業にとって条件がより公平になることを望んでいる。また、一段と均衡の取れた世界経済の回復に向けたプロセスを強化する上で、長期的に金融改革と為替制度のより広範な改革が行われることが極めて重要だ。

 最も重要なのは、機関がどの程度リスクを抱えているか判断する基本的な基準だと考えている。これは基本的に将来のリスクに対してどれだけの資本と引当金の維持を義務付けるかということだ。将来的にこうした機関のレバレッジの低下を確実にすることだ。

世界経済が米国の需要から世界需要に土台を移すことが、失業率の低下と中間層の賃金引き上げに向けた米国の努力にとって不可欠だ。

 今後数年間に米貯蓄率が上昇し、個人消費が減少する見通しであることに加え、米政府が財政責任の道を歩みだすことから、多額の持続的な黒字をもつ新興国経済は、成長のけん引役を内需にシフトさせ、輸出への依存を減らすことが必要になる。