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【次代への名言】経営者列伝編(2)

 渋沢は「経済学の父」に同志をみた。高潔の士が私利を追う行為は「神の見えざる手」によって公益に昇華される−。こんなアダム・スミスの理論にふれた彼は「利義(義利)合一は東西両洋に通じる不易の原理である」と述べている。

 その渋沢が『論語』に信を置いたのは「奇蹟(きせき)が一つも記されていない」からだった。彼は天(神)についてつづっている。「天は人格や人体を具(そな)えたり、祈願の有無によって、幸不幸の別を人の運命の上につける如(ごと)きものではない。天の命は人のこれを知りもせず覚りもせぬ間に、自然に行われ(中略)手品師の如き不可思議の奇蹟などを行うものではない」

 興味深いことに、渋沢の天命論はアインシュタインを思わせる。この科学の巨人は神(天)についてこう語っていた。


 「私が信じるのは、存在するものすべての調和のなかにあらわれる神にして、人間の運命や行動にかかわる神に非ず」

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