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インフォームド・コンセントと日本

内田樹さんの文章については以前もとりあげたが(人間も労働も特別じゃない)、今回も否定的にならざるをえない。

次の引用文も頂けない:

僕には,どちらかというと,医師と患者のあいだには知の非対称性があったほうがいいと思っているんです。自分の状 態については医師のほうがよく知っているのだから,「この人にすべて委ねよう」と思ったほうが治療のパフォーマンスは上がる。たぶん日本人の大多数はそう だと思うんです。文化論的に言っても,外部に権威があって,それに対して自分は無防備で受け身の状態にいるほうが,日本人は心理的にも安定するんです。

この対談でパターナリズムという言葉は出てきませんが,この文脈で言及しているのはまさにそれでしょう。

当方が医師になった頃には,パターナリズムというのは従来患者さんの自己決定権を損なってきたものであり,本来患者さんに必要十分な情報を提供することで自己決定を支援しなければならない,という教育がされていました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20100103#1262516946
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20100109#1263007710