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現代のミドルマネジャーを苦しめる 職場に起きた「4つの複雑化」 | なぜ職場で人が育たなくなったのか | ダイヤモンド・オンライン

「間杉さんが連載で書かれたように、職場が複雑化していることを背景に、会社はマネジャー層の研修をかなり手厚くしているんです」

『職場の複雑化』というのは、年次の複雑化、つまり年上の部下も少なくないという環境のこと。さらに、転職者や外国人もいるというバックグラウンドの複雑化。また、派遣、アルバイト、業務委託、時短勤務の女性社員もいて、ダイバーシティの観点も含めた雇用形態の複雑化。そして、マネジメント環境の複雑化、つまりISOやプライバシー・マーク、勤務時間管理など、マネジャーとして仕事の前提とするべき指標や達成するべき前提条件の多層化。

「タナカさんはとてもよくしてくれますよ。チームの雰囲気がいいのは、みんなに任せるところを任せて、うまくフォローしてくれているからじゃないでしょうか」。

「これまでなら育成については組織内の暗黙知的なものがあったり、周囲のお兄さんお姉さんフォローが自然と発生したりということがありましたが、いまの複雑化した職場環境では、それらは意識して実行していかないと成立しないでしょう。会社としては、“だからミドル・マネジメントはがんばってね”ということになるのですが、それが今の管理職の厳しいところでしょうね」

 職場が「擬似家族」的だった時代は過ぎ、雇用形態が複雑化するなかで、職場は「機能本位で業務を遂行する場」になっていきました。もちろん、会社は仕事をするところであることは間違いありませんが、あまりに機能的に、すなわち非人間化していけば、逆に非効率に陥るような気もします。