大阪市大 政治学 参考資料:米オバマ政権の核テロリズム対策をめぐって
捨て身の自爆テロリストたちには、「核抑止」の論理は効かないから、これは深刻な問題である。前ブッシュ政権は、これをひたすら力で抑え込もうとしていたが、それには限界があったことは、オバマ大統領には充分分かっているはずだ。
国際政治の現状においては、残念ながら「武力なき平和」を夢想できないことはもちろんだが、だからといって武力「だけで」平和が実現できるわけでもない。「対話」重視の姿勢を打ち出していたオバマ大統領が、この問題に今後どう取り組んでいくのか、注視していかねばなるまい。