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毎度バカバカしい日本のメディア

 国民が民主党に政権を取らせたのは、「民主党らしさ」に期待を寄せたからではない。亀井静香氏に言わせれば、「民主党コペルニクス的転換を図った」からである。小沢一郎氏が代表に就任して「生活が第一」を選挙スローガンに掲げた事が民主党に勝利をもたらした。国民は「世論」の人気だけを得ようとして「生活」に目もくれなくなった小泉政権以来の自民党に「ノー」を突きつけたのである。

 だから旧体制の権力は小沢一郎氏を狙い撃ちにする。明治以来「毎度おなじみの手法」で攻撃が仕掛けられた。中央公論の4月号でオランダ人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏が指摘しているように、戦前の天皇制官僚国家は選挙で選ばれた政治家の力を骨抜きにするために非公式の政治システムを作り、それが第二次世界大戦後も連綿と続いてきた。官僚制度を防御するための装置はメディアと二人三脚で動く検察である。


 「検察とメディアにとって、改革を志す政治家たちは格好の標的である。彼らは険しく目を光らせながら、問題になりそうなごく些細な犯罪行為を探し、場合によっては架空の事件を作り出す」中央公論4月号「日本政治再生を巡る権力闘争の謎」)。最も手強い小沢氏さえ排除できれば後は簡単である。その他の民主党議員を訴追できるネタはいくらでもある。しかもそれらの議員はネタを表に出さなくても、裏で脅せば思い通りに操ることが出来る。こうして誰にも気付かれずに「政治主導」と思わせながら「官僚主導」を続けられる。

 検察は小沢氏を起訴することが出来なかったが、それと二人三脚のメディアを使って旧体制の権力は次の攻撃に入った。小泉政治が得意とした「世論誘導」である。「世論調査」を「世論誘導」の道具にした。だから毎週の如くに世論調査が行われる。

調査をもっともらしく見せるため、新聞は一面トップで、テレビもトップ項目で扱う。嘘も百回言えば本当になるように、インチキも大々的に見せれば信ずるバカが出てくる。