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宮田秀明 電気自動車の航続距離をシミュレーション

 ガソリン車に比べれば電気自動車の設計の自由度は大きく広がるので、これからはもっと多様な電気自動車が出現するのではないだろうか。同じ電池を積んでも航続距離が倍になる設計だってありうるかもしれない。同じ電池を積んだまま航続距離を長くするためには、車体重量を減らすことと、空気抵抗を小さくすることの重要性が高くなるが、不可能ではないだろう。


 もしすべての電気自動車の航続距離が300キロになったとしたら、充電インフラ会社の事業計画は見直さなければならないかもしれないから、電気自動車の設計とその社会インフラ作りは密接な関係にある。

 電気自動車の設計には、従来のガソリン車とは違う自由で新しい発想が求められていると思う。テスラモーターズのスポーツカー「ロードスター」のようなfun-to-driveの車から360cc時代の軽自動車のサイズの超軽量コンパクトまたは、もっと小型で2輪車と4輪車の境界を無くすような車の設計もあるだろう。


 電気自動車時代はやっと幕が上がろうとしている段階だ。これからは、今では想像できないような電気自動車が現れて自動車の新しい時代が来るだろう。2020年には、世界中で生産される年間6000万台の車のうち約1割の600万台が電気自動車になるという予想も意外と現実的かもしれない。


 自動車産業はビジネスの転換を急ぐべきだろう。