発表によりますと、日銀は、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会や、ECB=ヨーロッパ中央銀行、それにイギリスとカナダ、スイスの世界の主要な5つの中央銀行と協調して、金融機関が資金を融通し合う短期金融市場にドル資金を供給する市場安定化策を行うことで合意しました。
具体的には、日銀やヨーロッパ中央銀行などがアメリカのFRBからドル資金を借り入れ、それぞれの地域の短期金融市場に供給し、金融機関が必要な資金を円滑に調達できるようにします。
今回の措置は、ギリシャの信用不安がヨーロッパのほかの国にも広がることへの懸念から欧米の金融機関を中心に資金を調達しにくくなり、融資の絞り込みなど世界的に信用収縮が広がるおそれが出ているため、各国が協調して潤沢に資金供給する姿勢を打ち出すとともに、市場の動揺を抑えるねらいがあるものとみられます。