岡田監督率いる日本代表は、「日本人らしさ」を追い求めてきた。前線からボールに厳しく寄せ、奪ったら人数をかけて一気に攻め込むことを90分続ける。日本人の俊敏性をいかして、どの国にもないスタイルを作り上げようとした。しかし、世界の強豪相手には通用せず、W杯直前になって自陣で堅く守り、逆襲を狙う戦い方に転換するしかなくなった。
プレースタイルで日本らしさを出すことはできなかったものの、パラグアイ戦では選手たちが何度も円陣を組んで励まし合ったように、団結心や粘り強さという精神面で、日本の持ち味を出した。