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脱小沢民主党は砂上の楼閣

それなのに、戦略局をあっさりあきらめたのは、菅や仙谷、玄葉の意思だ。完全に霞ヶ関の“毒”が回ったのである。

官房長官には3人の官房長官補がつく。一番力を持っているのが財務省出身の役人だ。彼らの下には霞ヶ関の全省庁から出向してきたシタタカ役人がスタッフとして張り付く。官房長官主導というのは、霞ヶ関丸投げということだ。

「誰が見たって、参院選の敗因は菅首相の消費税発言なのに岡田外相をはじめ菅政権の中枢たちはこぞって、『鳩山・小沢体制にも問題があった』と言い出した。小沢氏に離党勧告する議員もいるのですからムチャクチャです。今の執行部は小沢潰しと自分たちの責任回避しか頭にない。執行部は参院選の敗因についてブロックごとに議員からヒアリングをしていますが、これを28日までやって、間髪入れずに両院議員総会を開き、不満を抑え込むシナリオです。今月末の臨時国会予算委員会を開くことにしたのも、検察審査会が不起訴不当の結論を出した小沢氏への牽制でしょう。そんなことをしている場合ですか、と言いたくなります」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

さて、こんなふうに小沢待望論を書くと必ず、「政治と金の問題はどうした」という声が出てくる。世論調査を見ても有権者の多くが小沢を許していないことが分かる。しかし、歴史に残るような政治家には必ず光と影があるものだ。政治はきれいごとでは動かない。ドロドロとした血なまぐさい世界なのである。


例えば、子分を束ねるにはカネがいる。選挙を制するのも軍資金がモノを言う。小沢が集めている金はこのたぐいだ。それに目くじらを立て、金権政治と非難するのはちょっと違う。民主党の連中が青臭く見えるのも、話し合いだけで政治が動くとカン違いし、理想論をぶつからだ。金権政治がいいとは言わないが、現実の政治は違うのである。

「理想論をぶつから」「青臭」いのが悪いのではなく、私心のために目が曇っていて、「政治とカネ」を利用してきたことが覇道に当るがゆえに悪いことなのです。