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中国は既に世界2位の経済大国、10年成長率は9%超に=外為管理局

中国国家外為管理局の易綱局長は、中国はすでに日本を抜いて米国に次ぐ世界2位の経済大国になっていると述べた。

 過去30年で平均9.5%超を達成した中国の経済成長は、時間の経過とともに減速する見通し。もしこの10年間で年間7─8%の伸び率を達成できれば、依然として強い成長が可能となる。


 同局長は、問題は急速な成長が持続可能かどうかという点だと指摘。


 もし2020年代に年間5─6%の成長が実現できれば、急成長が50年続くことになり、人類史上例のないことだという。

 また同局長は、人民元上昇の見通しは後退したと発言。国内の物価水準は過去10年で着実に上昇していることもあり、大幅変動の根拠はないとの考えを示した。


 同局長は「これは、人民元相場が10年前と比べて均衡点に近づいていることを意味する」と述べた。

「現時点で、人民元の大幅変動の根拠はない。われわれは柔軟な為替相場カニズムを維持できる状況を整えており、妥当で均衡のとれた水準で人民元の基本的安定を維持することが可能だ」

 また同局長は、人民元を完全に交換可能な通貨とするタイムテーブルはないとし「中国は非常に大きな国で、発展は均衡を欠いている。これにより問題が複雑化しており、コンセンサスの形成は困難だ」と述べた。

 人民元の国際化については急いでいないとし「われわれはまだ謙虚な姿勢を維持すべきだ。もし人民元を準備通貨とする動きがあれば、市場の需要であり止めはしないが、強力に推し進めることはしない」と述べた。

 2兆4500億ドルにのぼる外貨準備については、さまざまな通貨や資産で保有する方針を維持すると明言。規模が大き過ぎるため、短期間で通貨構成を調整することはできないとした上で、「ある時は特にドルに弱気になったり、別の時に特にユーロに弱気になったりすることはない」と述べた。