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【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第79号 2010年9月3日発行

6月2日の民主党両院議員総会で、鳩山首相が辞意を表明した。小沢幹事長(当時)のシナリオで、参議院選挙での勝利を確実にするためである。5月末から政治空白をつくらず首相を交代させることについて相談を受けていた私は、小沢氏の狙いが、菅首相で挙党態勢をつくり、選挙で勝利し9月14日の代表選挙では菅首相をすんなり再選させよう、というものであった。それがとんでもない方向に走っていくことになる。


仙谷・枝野・前原らが、菅支持の条件として、「小沢切り」の実現を要求した。
そこで菅氏はカンタンにその話にのり、記者会見で「小沢は日本のためにも静かにしていろ」と言ってしまった。

菅首相に文化や思想があるのか、といわれれば「ない」としか言えないが、正確には「仙谷と枝野」の過激派崩れ文化に乗った菅首相が哀れでならない。

円高に苦しむスズキ自動車の鈴木オーナーは、民主党代表選について「経済を立て直してから、党内抗争はやってくれ」と言っているが、これは現在の政治の実体を理解していない。小沢の出馬は、経済を立て直すためのもので、菅・仙谷・枝野体制が国や国民のことを考える政治家でないことは、多くの人が知っていることだ。