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「日本一新運動」の原点(15) ── クリーンを売物にする政治家にクリーンなし

 半世紀を超えて永田町の裏長屋に住む私は、政治家を判定するある基準を持っている。それは、政治と金にクリーンを公言し、それを売物にする政治家を信用してはいけない、というものだ。自民党のクリーン政治家を代表する三木武夫元首相が、中国や環境問題で某財閥と深く提携していた話は斯界でよく知られている。共産党やかつての社会党といえば、政治の浄化を叫んで自民党を追求したが、長期間にわたり、両党がソ連共産党から違法資金を提供されていた話は有名だ。


 菅政権の中枢にも、外国の金融資本と深く関わっている閣僚がいる、といわれているが、いずれ時期がくればすべてが明らかになるだろう。「政治と金」はクリーンを売物にして健全になるものではない。裏で動かす金を廃絶することが何よりも肝要である。そして、政治資金規正法の適用を公平公正に行うことである。


 特定の政治家をねらって、確立していた法解釈を突如変更し、刑事事件として一年有余の強制捜査の後、不起訴になったのが、小沢前幹事長の「政治と金」の真実である。


 自民党のような資金源を持たず、法規を遵守して浄財をこつこつと集め、政権交代のために活用した小沢氏の功績を、本来なれば菅代表は評価すべき立場にいる。それなのに、これを特捜検察と共鳴し、不正で不法だとばかりに「古い政治」と糾弾するのは人の道を違えたものであり、その存在には大いなる疑問を残している。