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最高検の大林宏検事総長と樋渡利秋前検事総長の2人を国会に証人喚問、樋渡前検事総長は、退職金を返納せよ

 特捜部検事に限らず、検事たる者、被疑者がグウの音もでないほどの「証拠品」を掴んで、相手に突きつけて、犯罪を明らかにすべきである。そのための修練を日々積み重ねて、磨き上げなくてはならない。しかし、「証拠品」を改ざんするなどは、論外である。理由の
如何を問わず、絶対に許されない。いまや検察全体が、冤罪事件製造機関に堕しているかのように変質しているのは、本当に由々しき事態である。

強引捜査の原型を特捜の鬼、河井信太郎に見る

マスコミによって「正義の特捜」vs「巨悪の政界」という単純図式を、世間は信じ込まされ続けてきた。


もう、メディアはいい加減に思い込みの激しい「検察正義史観」から抜け出さねばならない。

あいかわらず、今日の朝日の天声人語は、特捜の鬼、河井信太郎を「巨悪をえぐる組織の土台を築いた」と賞賛し、「刑事裁判の99%が有罪だから、検察は正義の後衛、最後の番人」と位置づけている。

人間は、たとえそれが検察であろうと、「悪」を内包している。検察が不正義を行うことがあるのは今回の事件で証明されたはずだ。


司法はそうした人間の本質を前提にして、ものごとを判断すべきである。

さて、マスメディアの「検察正義史観」は、まさにその河井信太郎が関わった造船疑獄に端を発しているのではないかと思われる。

GHQと馬場の強力な支援の下で東京地検特捜部は看板を掲げて5年、功名心にはやるばかりで、まだ見るべき成果は上がっていなかった。むしろ昭電でも炭官でも無罪の山を築き上げ、政界は検察に対し蔑みと警戒感を抱き始めた。そこへ血気の特捜検事河井が「ひょうたんから駒」の事件を見つけ出し、特捜部は猟犬のように飛びついた。


「会社事件捜査の第一人者」(馬場)といわれた河井がとった手は、それまであまり使われていなかった商法特別背任罪である。佐藤検事総長も、新聞記者に「こういう疑獄事件は、国民的な鞭撻というか、世論を背景にしなければやっていけない。諸君もひとつ大いに鞭撻してくれ」と言って、煽ったという。


特捜部の正念場となり、大疑獄事件に発展するかにみえた。だが捜査の進展につれ、次第に勝算のない難事件であることが明らかになってきた。

「法律を解釈するにあたって、無意識で捜査官に有利に曲げてしまう」。ここに、ロッキード事件から村木冤罪事件につながる数多くの強引な捜査の原型があるとはいえないだろうか。

角栄の時代とは違う。私たちはもう騙されない