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40代リーダーの活躍も顕著 英国の政治が機能する理由|金融市場異論百出|ダイヤモンド・オンライン

 南欧では政治家の女性スキャンダルは問題にならないとよくいわれる。70歳を過ぎても数々の女性スキャンダルを起こしてきたベルルスコーニ伊首相にイタリアの男性は内心憧れている、という話は英国などで広く信じられている。


 しかし、昨年10月下旬にベルルスコーニの17歳の女性とのスキャンダルが発覚してからは、「冗談にならない。いいかげんにしろ」という怒りがロンドン在住の知人のイタリア人男子学生のあいだで激しく高まった。普段陽気な彼らが怒るのだからよほどのことだ。

 イタリア人学生らは、「この国(英国)は違う」と言っていた。英国の政治家にも問題はあり、近年は経費問題で大きく揺れた。しかし、優秀な人材が自然体で立候補できる制度は確立されている。主要政党は、徹底した実力主義で下院の選挙候補者を選ぶ。「人格、知識、行動力、プレゼンテーション能力、ディベート能力などを総合的に兼ね備えた人物」だけが勝ち残っていけるという(『ユニオンジャックの政治パワー』河合宏一著)


 また、リーダー格の政治家が若い。キャメロン首相、クレッグ副首相、ミリバンド労働党党首は、40代前半だ。労働党影の内閣にも40代のメンバーが多い。世代交代を大胆に行うことで、前政権の責任を明確化したのだ。興味深いことに、前述の3人は皆2歳未満の子どもを持っている。今は子どもをつくる時期が遅いため、幹部クラスの政治家が小さい子どもを持つ傾向が強い。結果的にそれは教育や医療改革によい影響を与えている、と英「エコノミスト」誌は評価している。