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高い放射線量「近づけない」 原発の消火活動阻む

 指揮者1人が、発電所内の緊急時対策室で消火活動について打ち合わせをした。残る隊員16人が正門の外で待機する中、3号機から白煙が上がっているとの情報。結局消防隊は現場を確認することなく、午前11時半に引き揚げるしかなかった。


 「人が近づいていないので、正確な把握はできておりません」


 16日夕方、東京電力本店で開かれた会見。担当者は、強い放射線で作業が困難になっていることを訴えた。現場の状況すら把握できない。4号機原子炉建屋から上がった煙が消えているのを確認したのも、遠く離れた高台からだ。