枝野幸男官房長官は23日午後の会見で、放射性物質による被ばくに関する試算を行うSPEEDI(スピーディ)というシステムで計算した結果、福島第1原子力発電所の事故発生から毎日1日中屋外にいたと仮定した場合の甲状腺の被ばく線量が100ミリシーベルト以上となり得るケースが、同原発から30キロメートル圏外にもあることを明らかにした。
ただ現在のところ、直ちに避難や屋内退避が必要とは分析していないという。
枝野長官はこの被ばく線量は人体に影響が出る可能性があるとした。
「念のため、発電所の風下ではできるだけ窓を閉めて屋内にとどまることを勧める」