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【高橋昌之のとっておき】与野党で動き出した「菅首相退陣−救国政権」

 菅首相の震災対応には「後手後手」「場当たり的」「迷走」などとさまざまな批判がありますが、致命的な欠陥は、与党をまとめたうえで野党の協力も得て法案を成立させるという「立法能力」が全くないことです。

 今回の東日本大震災はその被害規模に加え、深刻な原子力事故を伴っていることを考えれば、日本の歴史に残る国難であることはいうまでもありません。ひとりひとりの政治家がどう行動し、どういう結果を出したかも歴史に刻まれることになります。


 政治を取材している一人として、最近の政治家のレベル低下は否定しがたい事実ですが、国難を目の当たりにしてもまだ「仕方がない」「何とかなるだろう」などという感覚で、政治をやられたのではたまりません。