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「狡猾」菅首相に解散の恐怖見透かされ 小沢系「カン無視」作戦不発

 ここぞとばかりに「脱原発解散」をにおわし、民主党内の不満分子の動きを封じた菅直人首相。27日に記者会見で再生エネルギー特別措置法案の成立など「退陣3条件」を掲げたのも、28日の両院議員総会での「菅降ろし」を封じる狙いがあったに違いない。しかも言いたいことだけを言い放ち、そそくさと退散したため、首相のつるし上げは不発に終わった。

 28日夕、衆院講堂で開かれた両院議員総会冒頭に首相が脱原発解散をにおわせたことにより、首相をつるし上げようと手ぐすね引いていた出席議員は一気に腰砕けとなった。

首相が固執する再生エネルギー特別措置法案などを早急に成立させても退陣する保証はないが、抵抗すればするほど首相の延命に手を貸すことになる。徹底抗戦し、否決に追い込めば、それこそ脱原発を旗印に解散しかねない。