草原で暮らす遊牧民は、チンギス・ハーンの時代は「部族」ごとにまとまっていましたが、長い歴史を経て一般に「姓」を必要としない社会になっていました。
しかし、自由化と国際化が進んでパスポ−トを取得する必要が生じてきたりしたため、便宜上「お父さんの名を"ファミリーネーム"に」ということになったわけです。
正確には「〜の」という意味の助詞が付いて「ムンフバト(の)ダヴァジャルガル」とか「ダワーニャム(の)ビャンバドルジ」が彼らの"姓名"なのですが、白鵬は花道で「ダヴァ(ダワー)!」、日馬富士なら「ビャンバ!」と声を掛けられれば、思わず振り向くに違いありません。