イノベーションに成功する者は 左脳と右脳の両方を使う|3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言|ダイヤモンド・オンライン
「イノベーションとは論理的な分析であるとともに、知覚的な認識である。イノベーションを行うにあたっては、外に出、見、問い、聞かなければならない」
ドラッカーは、1000件に上るイノベーションの事例を集めて、それらの発想に至る契機を一つひとつ調べて分類していったと伝えられる。
世界は複雑で膨大だからこそ、一つひとつを調べていく。だからこそ思わぬ発見をする。
発明発見は、イノベーションの種としては、成功の確率は高くなかった。逆に日常業務における予期せぬことがイノベーションとして成功していることがわかった。
ドラッカーは、イノベーションの機会は7つあるという。それを打率順に見ると、予期せぬ成功と失敗、ギャップ、ニーズ、産業構造、人口構造、認識の変化、発明発見というように並んだという。
しかし、左脳の出番はここまでである。ここから先、いよいよイノベーションを成功させるのは右脳だという。イノベーションに対する社会の受容度は、知覚によって知らなければならない。理論ではない。顧客にとっての価値も、そのようにして知らなければならない。製品化へのアプローチの仕方が、やがてそれを使うことになる人たちの行動や期待にマッチしているかも、知覚によって知らなければならない。
「イノベーションに成功する者は左脳と右脳の両方を使う。数字を見るとともに人を見る。いかなるイノベーションが必要かを分析をもって知った後、外に出て、知覚をもって顧客や利用者を知る。知覚をもって、彼らの期待、価値、ニーズを知る」