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PIMCO:日本財政はましな「汚れたシャツ」、国債CDS売却妥当

どの先進国も財政が悪化した「汚れたシャツ」だが、その中で日本は経常黒字を当面維持できるなどましな状況にある。将来のデフォルト(債務不履行)も考えにくく、日本国債を保証するクレジット・デフォルト・スワップCDS)の売却は妥当だという。

  PIMCOの日本部門、ピムコジャパンのポートフォリオマネジメント責任者、正直知哉氏は1月31日のインタビューで、日本の財政の長期的な維持可能性には楽観的な見通しを描けず、国内外の格付け大手による相次ぐ格下げは「妥当だ」と評価。ただ、ユーロ圏の一部重債務国などと比べると、日本は「相対的にはきれいな、汚れたシャツ」だと述べた。


  評価の理由として正直氏はまず経常黒字を挙げ、スイスに次いで世界で2番目に低い国債利回りの「十分条件ではないが必要条件ではある」と指摘した。明らかに縮小に向かってはいるものの、今後「少なくとも3−5年間はおそらく黒字を維持できる」と試算。貿易赤字が続く可能性はあるが、世界最大の対外純資産が生み出す所得収支の黒字が上回ると説明した。


  経常黒字に加え、国内民間部門の低成長・デフレ期待によるリスク回避志向が続く限り、預金が金融機関を通じて国債投資に回るため「財政赤字は国内でファイナンスされる状況が続く」とも語った。