リーダーを摩耗させる仕組み〜「リーダーになってはいけない輩がリーダーに就けてしまう仕組み」の中で示される「国民の良心」
「常軌を逸した首相」は、日本では首相が短期間で交代しているとの指摘に対して、参院で野党が多数を占める「逆転国会」を挙げて、国会対応に忙殺される現状があたかもその原因であるかのような見解を示した。
しかし、日本の政治の問題は「リーダーが摩耗する仕組み」にあるのではなく、「リーダーになってはいけない輩がリーダーに就けてしまう仕組み」にある。
国内で実質「首相にふさわしくない政治家」という烙印を押された首相が、あたかも「日本のリーダー」気取りで国際舞台に出て行くことは、日本国民にとって「国益を損ないかねない危険な行為」以外の何物ものでもない。
「常軌を逸した首相」による「常軌を逸した発言」がなされた同日、原子力安全委員会がストレステスト(耐性調査)1次評価の結果を了承したことを受け、政府は停止中の関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県大飯町)の再稼働を地元に要請する方向で最終調整に入った。
地元の異論も強く、原発の再稼働まではなお曲折が必至の情勢と伝えられているが、「決められた結論」に向けて「アリバイ作りの議論」を繰り返す、という姑息なやり方は、消費増税と全く同じ「常軌を逸した首相」の18番。
国民が正常な判断力を残している限り、実質「総理にふさわしくない政治家」という烙印を押された「常軌を逸した首相」に、「決められた結論」に向けて詭弁をふるい、「アリバイ作りの議論」を繰り返して「政治を前進させる」ことなど許すわけがない。