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CD「積極性と人生」

CD「信念は人生の羅針盤」

信念という言葉は誰でもがよく知っているが、信念があるという
状態はどういうことなのか、分かっている人は案外少ない。誰でも明日は当然起
きられると信じているから高いびきで寝ていられる。今夜寝ている間に死んでし
まったらどうしようと疑う気持ちがあったら、ゆっくりと寝てはいられなくな
る。ことほどさように、人は日々本当に安心した気持ちで活きていないと、人生
において健康も幸福も得られはしない。
信念とは自分の命の中の力を確信して、その力を煥発することである。中村天風
はこの信念が欠乏してなされる努力は、羅針盤がない船で航海をしていると同様
であると訓える。

CD「正義と青年」

人間は右も左もない

中村天風が２０歳前後の若者が集まる青年会で行った講演である。
天風は人間はまごこころを感じるものに従って生きよと語る。
正義には右翼も左翼もないと。
そのどちらも心を突き動かすようなものはなく、真心のみが
全ての国籍、人種を超えて普遍的な平和をもたらすものだと力強く語る。

特に天風自身が若い頃に傾倒した国粋主義と、
それによって行った数々の蛮行を反省し、途中涙ぐみながら、
鬼畜生であった自分が、まごころに目覚めた瞬間の様子をも語っている。

また社会主義に対しても同様に何の感動もないと切り捨てる。

人間を真に幸福にするものは、ナントカ主義やナントカ教ではなく、
人間が誰しも生まれながらに持っている本心良心のまごころに従って
生きることである、そういう人が一人でも多く増えることが
この世を平和で楽しい世界にするのだと、力強く青年を諭してくれる。

CD「健康と長寿の秘訣」