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「三宅坂」半世紀の歴史に幕 社民党本部、26日から移転

 社民党本部が入る東京・永田町の「社会文化会館」が近く取り壊される。前身の社会党時代から半世紀近く使用されてきた歴史的な建物だけに惜しむ声もあるが、老朽化には勝てなかった。

党本部は首相官邸近くの民間ビルに移転することが決まっており、26、27両日に引っ越しが行われる。

 文化会館は地上7階、地下1階で、延べ床面積は約6600平方メートル。昭和39年に完成し、隣接する坂の名前にちなんで「三宅坂」と呼ばれた。5〜7階の三宅坂ホール(688人収容)と3階の会議室は外部にも貸し出され、集会や資格試験会場に利用された。特に、皇居を見渡せる会議室は、結婚式場の穴場スポットと言われた。

 ただ、老朽化が激しく、2年前の東日本大震災でホールの天井の一部が崩落。昨年11月に出た耐震診断結果も「事実上の使用禁止」だった。土地は国有地で更地にして国に返す必要があり、党が1億数千万円をかけて3月以降に解体するという。

 引っ越しにあたっては、演説中に刺殺されたことで知られる浅沼稲次郎元委員長の胸像も移転する予定だった。ところが、石製の台座も含めると「推定1トン以上」(党職員)という重量がネックとなり、新党本部に持ち込めないことが判明した。それでも、党のシンボルとしてブロンズ製の胸像のみを移すことにした。

 文化会館は200人以上の党所属国会議員が出入りした時期もあったが、現在の所属国会議員は6人。新党本部も文化会館の10分の1の広さになる。福島瑞穂党首は16日の記者会見で「リ・ボーン(再生)、リ・スタート(再出発)、リ・オープン(再開)。新しい事務所で頑張るぞという気持ちで党員みんなでやっていきたい」と強調した。