侯爵様はパッショネイト・その1。@ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌
正塚先生は、演技指導の折、すべての役を自分でやってみせるのだと聞く。女性の役も子どもの役も、彼自身が全部ひとりで演じる。
正塚節と言われる独特の台詞、会話は、そうやって正塚自身から役者たちにコピーされていくんだろう。
多くを語らない会話。
説明台詞はなく、「ああ」「うん」だけで進む。体言止めや文章の途中であとは省略されたような言葉が、山ほど。
カイトとエリは最初から惹かれあっているわけだし、カイトのケガをきっかけに、恋人同士にまで発展するわけだが、そこにはなんの説明もない。
愛の告白も、ラブシーンもない。
それと対極を為すのが、もうひとつのカップル。
バイロン侯爵@ともみんと、カテリーナ@せしこ。
このふたりは、正塚らしくない。
つか、正塚があえてやらないものばかりで成り立っている。
つまり、なんでもかんでも全部、台詞でしゃべる。
おかげで、説明台詞のオンパレード。
なにがどうしてどうなって、そのとき私はどう思って、それでこうしたんだ。
あのときああしてこうして、だから私はこう思って、それでああしたのよ。
そして、愛を語りまくる。
伝える言葉、選ぶ言葉。@ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌
言葉にして伝えなければ、通じないんだ。現実問題。
「目と目を見れば通じあう」とか「愛し合う宿命だから、言葉はいらない」とか、ありえないから。
過剰な情報は極力シャットアウトし、少ない会話から背景を想像させる「正塚節」だからこその、山野の描き方。
いやあ、正塚せんせのこーゆーところ、ほんと好きだわー。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20130301#1362148472
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中森明菜 「別れの予感」 akina nakamori wakarenoyokan - YouTube
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