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激動の時代に一切の葛藤を描かない。映画レビュー「風立ちぬ」(杉本穂高 / Hotaka Sugimoto) - BLOGOS(ブロゴス)

宮崎駿はアニメーションの天才であることは紛れもない事実で、アニメーションならではの豊かな情感の表現について彼ほど自覚的で、それを巧みに作り出せる人は他にいないだろうと思う。
相変わらず飛行シーンを描かせたら世界屈指と言わざるを得ないほど美しい。その美しさだけで落涙する。

映画の公開直前にジブリの発行する冊子「熱風」誌上で憲法改正についての絶対反対というコメントを出していて、この映画も零戦の設計者という題材ゆえに、この映画も政治的な論争に巻き込まれてもいるのですが、この映画に関してほとんど宮崎監督は政治的メッセージを発していません。

宮崎作品が特殊なのは、あの情感豊かなアニメーションの効果もあって、夢心地の世界を描くところにある。実在の人物をモデルに、戦争の時代を描いてもそうなってしまうというところに宮崎駿監督の揺るぎない作家性があるとも言える。

思えば宮崎作品はいつも真っすぐな人間を描いている。

宮崎駿のアニメーションは美しすぎる。やはり宮崎駿は不世出のアニメの天才なのだろうな。

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