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豪中銀の声明全文 | Reuters

政策理事会は本日の会合において、政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ2.5%にすることを決定した。2013年8月7日付で実施する。


最近の情報は、世界成長が今年、平均を若干下回る水準で推移し、来年になると上向くという見通しと一致する。コモディティ(商品)価格は下落したが、歴史的にみるとなお高い水準にある。


ここ数カ月でインフレは多くの国で鈍化した。


世界的に金融の状況は依然として非常に緩和的だ。ただし、最近市場で米金融政策の見通しが再考されたことにより、ソブリン債券利回りが異常な低水準から顕著な上昇をみせた。


金融市場のボラティリティが高まり、とりわけ多くの新興国に影響を与えた。


オーストラリアでは、過去1年の成長がトレンドをやや下回っている。これは、低水準の鉱業部門投資と一致して目先も続くと予想される。失業率は過去1年でやや上昇した。最近の統計からは、インフレ率は中期的目標に一致していることが確認されている。最近の為替相場の下落の影響にもかかわらず、緩やかな労働コストの伸びを背景にこの傾向は今後1─2年続くと予想される。


過去1年半の金融緩和は、金利動向に敏感な一部分野の消費と資産価格を支援した。今後さらなる効果が期待できる。最近は家計による需要拡大の兆候がみられるものの、借り入れのペースは比較的抑制された状態が続いている。


豪ドル相場は依然高水準にあるが、4月初め以降約15%下落した。今後さらに下落する可能性があり、経済成長のリバランスに寄与すると考えられる。


理事会はこれまで、需要の支援に必要な場合インフレ見通しがさらなる緩和の余地を与える可能性があると指摘してきた。きょうの会合での協議や、物価などの最近の情報を考えると、キャッシュレートのさらなる低下は適切と判断する。今後も見通しの評価を継続し、需要の持続可能な伸びと、目標に沿ったインフレ実現のために必要であれば政策を調整する。