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米QE3縮小見送りの“ツケ” ECB利下げで緩和競争再燃か|金融市場異論百出|ダイヤモンド・オンライン

FRBが9月に大規模資産購入策(QE)の縮小を見送ってから、ユーロは対ドルで上昇傾向にあった。また、11月ECB理事会の数日前にFRBのイングリッシュ金融政策局長は刺激的な論文を発表していた。フォワドガイダンスの条件である失業率を現行の6.5%から5.5%に引き下げて、FRBのゼロ金利解除は2017年後半にずれ込むと市場に予想させれば、米経済の回復は強まるというシミュレーションである。


 QE縮小の遅れに加え、ゼロ金利解除時期も大幅に遅れるという予想が市場に織り込まれたら、ドル安が進む。その場合、通貨高を避けるための金融緩和競争が先進国で再燃する恐れがある。


 10月の米雇用統計は良好だっただけに、米議会が政府債務上限問題に協力すれば、FRBはQE縮小を決断しやすくなる。さらなる緩和競争は先進国のバブルを過熱させ、エマージング経済に歪みをもたらす。米国の政治が良識を取り戻すことを期待したいものだ。