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南北キプロスが再統合交渉再開 米の仲介で歩み寄り - MSN産経ニュース

 40年間にわたり分断状態にある地中海の島国キプロスの再統合問題で、南部・キプロス共和国ギリシャ系)のアナスタシアディス大統領と、北部の北キプロス・トルコ共和国(トルコ系)のエロール大統領は11日、首都ニコシアにある国連管理下の緩衝地帯で会談し、早期の分断解消に向け交渉を加速することで合意した。交渉再開は約1年半ぶり。

 フランス通信(AFP)が外交筋の話として伝えたところでは、今回の交渉再開は米国の働きかけが大きな役割を果たしたという。米ホワイトハウスは11日、交渉再開に合意した両首脳の「勇気とビジョン」を称賛する声明を出した。

 北側によると、再統合は、住民投票を経て、2つの地域からなる連邦制に移行することを想定。交渉再開に先立ち北側のナミ外相は「交渉は数カ月程度で妥結できるだろう」との見通しを示した。


 ただ、南北キプロスでは04年にも国連和平案に基づく住民投票が行われたものの、北側の約65%が再統合に賛成したのに対し南側が賛成約24%にとどまって交渉が頓挫した経緯があり、今回の交渉が再び住民投票につながるかは不透明だ。

 キプロスでは1950年代以降、ギリシャへの併合(エノシス)を求める多数派のギリシャ系住民と、少数派のトルコ系との対立が激化。74年、エノシス派によるクーデターが発生したのを機に、トルコがトルコ系住民の保護を理由に派兵して北部を占領し、その後、北部は独立を宣言した。北側を承認しているのは、トルコ1国にとどまっている。