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英中銀、金融政策の指針修正で政策判断が複雑に | Reuters

イングランド銀行(英中央銀行)は12日、昨年8月に採用した金融政策の先行き指針を示す「フォワード・ガイダンス」の修正を発表した。新たなガイダンスは、失業率という予測が難しい指標から、今度は正確な測定がほぼ不可能とみられる基準へ移行し、政策判断の複雑さがさらに増したようだ。

中銀はこれまで、失業率が7%に下がるまで低金利政策を続ける方針を示していたが、今後は、経済の余剰生産能力に関する幅広い指標を注視するとした。


ただ、経済にどの程度の余剰生産能力があるかの判断は難しく、様々な見方がある。今後の利上げ時期を探ろうと、投資家は今以上に当局者発言に注意を払うことになるだろう。

失業率が中銀予想よりも速いペースで改善したことから、中銀は今回、慌ててフォワドガイダンスを修正することになった。不明瞭で定数化が難しい基準を採用することで、再度、早期にガイダンスの修正を迫られる事態は避けられそうだ。


また、経済の余剰生産能力に焦点を当てることで、中銀内の調和を維持する余地が当面は確保されたといえる。

幅広い経済データを通じて経済の需要と潜在的な供給力の差を示す「需給ギャップ」を把握しようとするのは難しく、関連指標が発表されるたびに市場が混乱する可能性がある。


さらに、新たなガイダンスは明瞭さに欠け「これまでのシンプルなメッセージよりも複雑になった」(ベレンバーグの英首席エコノミスト、ロブ・ウッド氏)との指摘がある。