ソチ市のパホモフ市長は先月、イギリスの公共放送ＢＢＣとのインタビューで「われわれの住む地域で同性愛は受け入れられない。ソチに同性愛者はいない」などと発言しました。
これに関連して、パホモフ市長は１７日、オリンピックの取材でソチを訪れている内外のメディア向けに会見を開き、「あらゆる観光客を歓迎する。性的指向は関係ない」と述べ、これまでの発言を修正しました。
そしてインタビューで、「ソチに同性愛者はいない」と答えたことについては「この地域では、自分の性的指向を明らかにする習慣がなかった」と釈明しました。
パホモフ市長としては、先の発言で、欧米の人権団体などから批判が出るなど物議を醸していたことから、観光への影響を懸念したものとみられます。
一方、プーチン大統領はソチオリンピックの期間中、ソチ市内で、事前の届け出など一定の条件のもとで抗議集会を認める方針を示していますが、パホモフ市長は、書類の不備などを理由に、集会はこれまで一度も開かれていないことを明らかにしました。
