https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

焦点:EUの対ロ制裁強化は不可能か、代償恐れ及び腰 | Reuters

最も及び腰な国の一つであるオーストリアのファイマン首相は「制裁では問題は解決しない。唯一の解決策は交渉に持ち込むことだ」と述べた。

EUが制裁を発表した17日の数日前、あるEU加盟国の大使は小さな昼食会の席上、ロシアに対して拙速かつ攻撃的な行動を起こすことを戒めた。


大使は「行き先の分からないエスカレーターに乗ることは避けたい。制裁手段が尽きたらどうする」と話し、次々とさらに強い追加制裁を迫られる事態に警戒感を示した。


ポーランドのシコルスキ外相は「EUはできることをやった。しかし米国は火星から、われわれは金星からやってきた」として米国との違いを強調。「制裁の導入に際しては、あまり熱を入れ過ぎない方が良い。代償を払うのはわれわれなのだから」と述べた。

重要な問題は、EUがその先の措置、つまり金融や貿易を含む制裁で合意できるかどうかだ。これらの制裁はロシアの輸出、ビジネス、銀行を直撃するとともに、EUにも跳ね返ってくる。


EU首脳は6日、ロシアがウクライナの混乱を招くさらなる措置に踏み込むなら、こうした第3段階の制裁に踏み切ることで合意している。これは欧米が核開発計画をめぐりイランに科したのと同様の制裁だ。


問題は、こうした制裁の検討を望む加盟国がほとんど見当たらないことだ。二国間のビジネスに及ぼす影響だけでなく、ロシアからの報復措置を招く可能性を深刻に受け止めているからだ。

ドイツは制裁の決意が固い国の一つだが、天然ガスの40%をロシアから輸入している。英国も厳しい制裁を望むが、ロシアの企業家や支配層はロンドンを金融センターとして利用している。フランスの対ロシア債権・投資は500億ドル近い。

EUは窮地に陥った格好だ。ロシアに警告を発する外交手段を探りつつ、クリミアがロシアの手中に落ち、ウクライナの「領土的無欠性」が粉々になったという事実をひそかに受け入れるしかないのかもしれない。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140314#1394794118(制裁は報復措置につながる可能性があり、それが連鎖的反応を誘発し、予見不可能な結果となるかもしれない。)

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140313#1394706974(内心では、「おかしい」「まずいぞ」と思いつつ、ゴーサインを出すとき、いつも背後からこの言葉で撃たれている。)