アメリカ政府高官は、来週、オーストリアのウィーンで開かれるイランの核開発問題を巡るイランと欧米など関係６か国の協議を前に、４日、電話で記者会見しました。
この中でアメリカ政府高官は、イラン政府が新しい国連大使に指名したハミド・アブタレビ氏が、１９７９年にアメリカ大使館占拠事件を起こした学生グループのメンバーだった疑いがあるとして「事実だとすれば極めて問題だ。イラン側に深刻な懸念を伝えた」と述べ、不快感を示しました。
アメリカ議会では、野党共和党を中心にアブタレビ氏の指名への反発が強まっており、オバマ政権に対し、ニューヨークの国連本部に駐在するためのビザを出さないよう求める意見も出ています。
このため、今回の問題はイランとの対話姿勢を打ち出し、核開発問題の解決を目指して協議を進めているオバマ政権にとって新たな懸念材料となっています。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140321#1395398407
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140123#1390474943
