中東和平交渉を巡っては、先週、イスラエルが収監中のパレスチナ人の釈放を見送ったことにパレスチナ側が反発し、和平交渉の間は控えるとしてきた15の国際条約への加盟申請に踏み切りました。
まだ独立国ではないパレスチナが国際条約への加盟を申請したことに対し、イスラエル側は和平交渉をないがしろにするものだと非難しており、ネタニヤフ首相は6日、閣議で「一方的な行為には一方的な行為で応じる」と述べ、対抗措置も辞さないとする強硬姿勢を示しました。
和平交渉は今月末に交渉期限が迫っていますが、仲介役を務めるアメリカのケリー国務長官は、歩み寄りの機運が一向に見えないなか、このまま仲介を続けるのかどうかも含めて検討すると両者をけん制しています。
イスラエルとパレスチナの交渉担当者は継続に向けた協議を続けていますが、対立は解消されておらず、和平交渉が決裂するおそれが強まっています。